いなもと耳鼻咽喉科

いなもと耳鼻咽喉科|高松市一宮町の耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科

〒761-8084 香川県高松市一宮町字荒1530-1
TEL:087-880-3341
ネット受付

 
インスタグラム

インスタグラム
はじめました!

トップページ»  病名から調べる

みみ

耳あか

日本人は全体の3/4が乾いた耳あかで、残りの1/4が湿めった耳あか(ネバネバ耳あか、アメ耳)です。乾いた耳あかの場合も、プールなどで耳あかが水でふやけて膨張し、耳の穴をふさいでしまうと難聴をおこすことがあります。湿めった耳あかも耳の穴にふさぐほどたまってしまうと難聴をおこします。このように難聴をひきおこすまで多量となった耳あかを家庭でとりきることはむずかしいので、耳鼻咽喉科で掃除をするのが安全です。 

耳掃除のしかたは?


耳あかは個人差はありますが、少しずつ入り口のほうに移動してきます。ですから、耳掃除は綿棒などを使って見える範囲のものを無理せずにとるようにしてください。耳の中をあまりいじると、耳あかを奥に押し込んだり、外の穴を傷つけます。また、耳掃除しているところにだれかがぶっつかったり、歩きながら掃除している時にひじが壁などにあたって、鼓膜を傷つける事故が多いので注意が必要です。人によっては、耳の穴が狭いために耳掃除がしにくいこともあります。このような場合も耳鼻咽喉科で掃除をしてもらう方が安全です。

ページ先頭へ>>

外耳炎・鼓膜炎・外耳道真菌症

耳の穴(外耳道)の皮膚が、耳掃除などによって傷つき、細菌が感染して炎症を起こしたものを外耳炎と呼びます。外耳炎よって耳の中が湿潤になったところに真菌(カビ)が感染すると外耳道真菌症と呼ばれます。また、外耳炎や外耳道真菌症による炎症が鼓膜の表面におよぶと鼓膜炎と呼ばれます。

症状は?


耳が痛くなります。中耳炎と違い、耳を引っ張ると痛みが増強するという特徴があります。外耳道真菌症になるとかなり強い耳痛を認めます。また、耳だれ(耳漏)は最初は透明ですが、感染を起こすと膿性の耳漏を認めます。また、耳漏や真菌の塊によって耳がふさがって、聞こえにくくなります。 

治療は?


外耳炎や鼓膜炎では、できるだけ耳の中の耳漏やかさぶたを掃除して消毒を行い、抗生剤等の軟膏を塗布します。自宅では抗生剤等の点耳薬を点耳して頂きます。外耳道真菌症では真菌の塊を徹底的に掃除して消毒し、抗真菌薬の軟膏を塗布します。

ページ先頭へ>>

急性中耳炎

中耳(鼓膜の内側)に細菌やウイルスが入り、急性の炎症がおきて膿がたまる病気です。中耳は耳管という管で鼻の奥と繋がっており、鼻の奥の細菌やウイルスが耳管を通って中耳に入ると、中耳の粘膜に急激に炎症をひきおこします。このように、中耳炎はかぜをひいたときなどに鼻やのどの炎症に引き続いておこることが多いです。

原因は?


乳幼児の約60~70%が一度は急性中耳炎にかかるといわれています。子どものは耳と鼻を繋いでいる耳管が大人にくらべて太く、短く、さらに角度が水平に近いので鼻の細菌やウイルスが中耳に侵入しやすいのが原因の一つです。また、乳幼児は全身の抵抗力が未熟なため、集団保育でかぜをひきやすく、年齢的にうまく鼻がかめないのも原因になります。

症状は?


耳の痛み、耳がつまった感じがして聞こえにくくなります。炎症が強くて鼓膜に穴が開くと耳だれ(耳漏)を認めることがあります。乳児などでは痛みを訴えられないために、機嫌が悪くぐずったり、耳を触ったりします。

治療は?


軽症〜中等症の場合は抗生物質などを服用します。膿がたまって鼓膜のはれがひどく痛みが強いときや、熱が高いときは鼓膜を少しだけ切って、たまっている膿を出すと早く治ります。鼓膜は切っても傷は通常数日でふさがりますので、たいていは心配ありません。

きちんと治療をすれば、ほとんどの場合は完全に治ります。しかし途中で治療をやめてしまうと、滲出性中耳炎や慢性中耳炎に移行してしまうことがあります。いずれにせよ、完全に治ったといわれるまで、きちんと治療をうけることが重要です。

ふだん気をつけることは?


鼻やのどに炎症がおきて、鼻汁や咳・たんが出る状態が長引くときは、耳鼻咽喉科で治療をうけるとよいでしょう。また、鼻のかみ方が悪いと細菌を耳の中に押し込んで中耳炎をおこすことがありますので、鼻は片方ずつゆっくりとかむようにしてください。

ページ先頭へ>>

滲出性中耳炎

鼓膜の内側の中耳に陰圧がかかり、鼓膜が凹んだり、滲出液という液体がたまる病気です。鼓膜の動きが制限されるため、聞こえが悪くなります。子どもの難聴の原因としては一番多いです。適切な治療をうければほとんどの場合は完全に治ります。ただし、治療には時間がかかる場合もあり、根気づよく通院する必要があります。あとで手術が必要になる癒着性中耳炎や、真珠腫性中耳炎になってしまうこともときにありますので放置することは避けてください。また、乳幼児では、難聴の程度によっては言葉の発達に影響することもあります。

原因は?


鼻炎やアデノイドによって耳管(じかん)の鼻側の出口がふさがり、中耳の換気ができなくなるのが原因です。換気ができなくなると、中耳内に陰圧がかかり、鼓膜が凹んできます。さらに陰圧がかかると中耳の粘膜から液体がしみ出してきます。このたまった液体が鼓膜の動きを制限してしまい音をうまく伝えられなくなり聞こえが悪くなります。もう一つの原因としては、急性中耳炎が十分に治りきらずに、鼓膜の内側にたまっていた膿が液体に変わって残ってしまうのが原因です。

症状は?


難聴と耳閉感(耳がつまった感じ)がでますが、痛みや発熱がないのが滲出性中耳炎の特徴です。難聴の程度は軽い場合が多く、子供は耳閉感にも慣れてしまうので訴えることが少なく、気づくのが遅れてしまうことがあります。日常生活では耳をよく触る、テレビのボリュームを上げる、呼んでも返事をしないなどで気づかれます。

診断は?


顕微鏡で鼓膜の凹みや滲出液を確認します。また、鼓膜の動きを見る検査や聴力検査を行います。乳幼児の場合は、乳幼児用の聴力検査を行います。

治療は?


まずは中耳炎の原因となっている鼻炎についての治療を行います。内服薬や点鼻薬を使用するとともに、鼻水の吸引やネブライザを行います。改善がない場合は、鼻から耳に空気を送る耳管通気〈じかんつうき〉という処置を行います。鼻の処置や耳管通気をしばらく行っても改善しない場合、鼓膜の凹みが強い場合は鼓膜切開術を行います。鼓膜切開術を繰り返した場合や鼓膜の凹みの程度がきつい鼓膜にチューブを入れる手術がよく行われます。乳幼児では言語を勉強する大事な時期ですので、聴力の低下が続く時も鼓膜にチューブを入れる手術を行います。

ページ先頭へ>>

慢性中耳炎

急性中耳炎によって生じた鼓膜の穿孔が、閉鎖せずに残った状態になると、鼓膜の穿孔を介して感染を起こし耳漏を繰り返すようになります。穿孔は残っているが炎症を起こしておらず耳漏を認めない場合を慢性穿孔性中耳炎と呼び、耳漏を繰り返し、炎症を常に認めるような場合は慢性化膿性中耳炎と呼びます。
 
症状は?


鼓膜に穿孔が残ると鼓膜がうまく振動できず音を効率的に伝えることができなくなり聞こえが悪くなります。また、穿孔を介して感染を起こすと耳漏を繰り返すようになります。耳漏を繰り返すと炎症が内耳にも及ぶようになり、内耳炎を起こすようになり、さらに聞こえが悪くなったり、ふらつきの原因となることもあります。
 
診断は?


顕微鏡で鼓膜の穿孔を確認できれば診断は可能です。耳漏を繰り返している場合は多剤耐性菌が原因となっている場合があるので、細菌検査を行い原因菌を調べます。また、聴力検査を行い難聴の程度を確認します。
 
治療は?


細菌検査を行った上で、抗菌薬の内服もしくは点耳薬によって治療します。同時に耳漏をきれいに清掃し、細菌の量を減らすようにします。
抗生剤や清掃で改善しない場合は、手術的に鼓膜の穿孔を閉鎖したり、炎症の強い部位を清掃する必要があります。

ページ先頭へ>>

真珠腫性中耳炎

慢性中耳炎の一つで、周囲の骨をこわして進行します。ときには三半規管をこわしてめまいをおこしたり、顔面神経麻痺をおこしたり、最悪の場合には髄膜炎になってしまうこともあります。滲出性中耳炎は大部分のものが10歳位までに治りますが、一部はこの真珠腫性中耳炎に移行すると言われています。ですから、滲出性中耳炎の治療はきちんと受けてください。

原因は?


小児期の滲出性中耳炎の後遺症や耳管機能不全により鼓膜が陥凹してきます。進行すると陥凹部が袋状になって中耳(鼓膜の内側)に広がって行きます。鼓膜の表面は皮膚と同じ構造で耳あかを作りますので、鼓膜の袋状の陥凹部にも耳あかが作られたまっていくと、周囲の構造物を壊しながらさらに耳あかがたまり、いろいろな症状があらわれます。

症状は?


初期は難聴だけですが、進行して周囲の構造物を壊していくと、めまいや顔面神経麻痺が起こります。また、頭蓋内に広がっていくと、髄膜炎や脳膿瘍などになる場合があります。

診断は?


鼓膜の観察が重要です。真珠腫性中耳炎が疑われる場合は、どこまで進行しているかを確認するためにCTなどの画像が必要になります。

治療は?


初期であれば、進行しないように処置を行います。進行した場合、ほとんどの場合で手術が必要です。手術後も再発がしばしばみられるため、定期的に受診する必要があります。

ページ先頭へ>>

老人性難聴

加齢とともに聴力は低下します。これは耳の中の音波を電気信号に変えて脳に伝えている内耳の機能が低下するだけではなく、電気信号を受け取る側の脳の機能低下を伴います。
中等度異常の難聴になると、コミュニケーションが困難になってくるため、社会的に孤立してしまいます。近年、難聴が認知症の原因の一つであることも分かっています。
 
原因は?


内耳〜聞こえの神経〜脳のいずれかに加齢変化がおこり、機能が低下することによって生じます。
 
診断は?


顕微鏡などで鼓膜に異常がないか調べます。また、聴力検査によって、現在の聴力レベル、聴力の型などを調べます。また、問診が大事で、「いつから難聴を自覚したか」、「家族で難聴の人はいないか」、「職業は」などが診断の鍵となります。
 
治療は?


コミュニケーションの困難を自覚しているような場合は、補聴器の装用を行います。補聴器を希望されない場合は、生活指導を行います。

ページ先頭へ>>

突発性難聴

突然に発症した高度な感音難聴のうち原因不明なものを突発性難聴と呼びます。
 
原因は?


原因は不明ですが、微小血管の循環障害説、ウイルス感染説などが提唱されています。
 
症状は?


難聴は突然発症することが多いですが、数時間〜数日かけて悪化する場合もあります。難聴が改善と悪化を繰り返すことはありません。片側の難聴のことがほとんどですが、両側性の場合もまれにあります。難聴が出現すると耳鳴や耳閉感を伴うことがほとんどです。また、めまいを伴って、吐き気や嘔吐してしまう場合があります。めまいは数日続く場合はありますが、繰り返すことはありません。
 
治療は?


ステロイドの全身投与もしくは鼓膜を通して鼓膜の内側に投与します。それに加えて、循環改善薬やビタミン剤の投与を行います。ステロイドは副作用もあり、糖尿病や高血圧などの合併症がある場合は、内科的な管理が必要ですので、入院加療が可能な施設に紹介させていただきます。
 
予後は?


軽度のものは治療をしなくても改善することがあります。また、ステロイドを投与したとしても改善しない場合があります。一般的には、3分の1は治癒、3分の1は改善、3分の1は不変と言われいます。治療開始は、早いほど予後が良いとされており、発症後1ヶ月経過しているとステロイドの投与は行わないことが多いです。聴力は治療中に改善してくることはまれで、治療後に徐々に改善することが多く、3、4ヶ月後には改善が止まってしまうことがほとんどです。残念ながら難聴が残ってしまった場合は耳鳴りや耳閉感が残ってしまうことがあります。

ページ先頭へ>>

低音障害型感音難聴

急に低音の聞こえが悪くなる病気です。突発性難聴は低音から高音まで聞こえが悪くなり、一度罹患すると短期間に再発することはありませんが、低音障害型感音難聴は低音のみ聞こえが悪くなり、短期間に改善と悪化を繰り返します。

原因は?


原因は不明です。原因はわかっていませんが、メニエール病に移行する方がいるため、疲れやストレスなどが引き金になって音を電気信号に変える内耳の蝸牛(かぎゅう)に内リンパ水腫ができているのではないかと考えられています。

症状は?


低音が聞こえにくさよりも耳閉感や低い耳鳴りを訴える方が少なくありません。改善と悪化を繰り返すことが多く、両側性になることもあります。基本的にはめまいを訴えることはありません。

治療は?


循環改善薬や利尿薬、漢方などの内服を行います。難聴の程度がひどいものや他の治療で改善しない場合には副腎皮質ステロイドを使用します。また、疲れやストレスをためないように生活指導を行います。

ページ先頭へ>>

耳管狭窄症

耳と鼻をつないでいる耳管(じかん)は中耳(鼓膜の内側の空間)の換気や溜まった液を排泄する働きがあります。この様な働きによって、中耳内の圧と大気圧が同じ様になる様に調節しています。耳管が閉鎖した状態が続くと、換気ができなくなり、気圧が生じることによて鼓膜が凹んできます。鼓膜が凹むと鼓膜が振動できなくなってしまいます。
耳管狭窄症は耳管自体の年齢的に機能が未熟だったり低下している場合と、炎症や鼻汁によって耳管が塞がってしまっている場合があります。 
 
症状は?


高い山に登った時やトンネルの中に入った時の様な、耳が詰まった感じ(耳閉感)がします。
 
検査は?


顕微鏡などで鼓膜が凹んでいるか観察します。聴力検査や鼓膜の動きを見る検査を行います。
 
治療は?


軽度のものは原因である風邪や鼻炎の治療を行うことによって改善します。鼻炎が改善しても鼓膜の凹みが改善しない場合は鼻から中耳に空気を送って鼓膜の凹みを改善させます(耳管通気療法)。鼓膜の凹みが強い場合や液を認める場合は鼓膜に小さな穴を一時的に開けます。

ページ先頭へ>>

耳管開放症

耳と鼻をつないでいる耳管(じかん)は中耳(鼓膜の内側の空間)の換気や溜まった液を排泄する働きがあります。また、鼻やのどからの音が耳管を通して中耳に入ってくると、耳の穴(外耳道)から入ってくる音と干渉してしまうため、耳管は常に閉鎖して中耳が閉鎖した空洞になる様に働いています。しかしながら、耳管開放症では、耳管が常に開放した状態になり、鼻やのどの音や空気が耳管を通って中耳に入ってしまい、様々な症状が出てきます。原因は、体重減少によって耳管周囲の脂肪が少なくなり、耳管が開きやすくなったためです。
 
症状は?


主な症状は耳が詰まった感じ(耳閉感)です。また、自分の声が大きく聞こえたり(自声強調)、自分の呼吸の音が聞こえる場合もあります。立っている時や座っている時は症状がありますが、横になる、あるいは頭を下げると症状が消失するという特徴があります。
 
診断は?


顕微鏡などで呼吸にあわせて鼓膜が動いていないか確認します。聴力検査や鼓膜の動きを見る検査を行います。
 
治療は?


無理なダイエットをしている場合は、体重を元に戻すと改善する場合もあります。横になって休んだり、頭を下げるだけでも一時的に改善します。漢方薬などの内服で効果がある場合があります。また、鼻から生理食塩水を滴らして、耳管の鼻側の開口部を塞ぐ方法があります。鼓膜の動きが激しい場合は鼓膜にテープを貼って鼓膜の動きを制限する方法もあります。

ページ先頭へ>>

航空性中耳炎

航空性中耳炎は飛行機の離陸・着陸時や潜水時に大気圧や水圧と中耳(鼓膜の内側)との圧力差によって生じる中耳炎です。

原因は?


耳と鼻をつないでいる耳管(じかん)と呼ばれる管は通常は閉じていて、中耳は閉鎖した空間になっています。鼓膜の外側(耳の穴)と内側(中耳)で気圧差が生じた場合、唾を飲んだり、口を大きく開けるとことによって耳管が開き、鼻から中耳に空気が流れこみ気圧差がなくなります。それが、鼻炎などがあると、耳管が開きにくく気圧差の調整ができなくなってきます。気圧差を解消できない場合、鼓膜や中耳の粘膜が腫れたり、液が染み出しきます。場合によっては粘膜の毛細血管が破れて出血する事もあります。

治療は?


航空性中耳炎では抗生物質は不要で、症状は自然に軽快していきます。鼓膜の内側に液がたまって改善しない様であれば鼓膜に小さな穴を開けて液を抜くこともあります。

予防方法は?


飛行機の離陸や着陸の時に水を飲む・飴を舐めるなど、耳管が開くような事をしたり、離陸前や着陸前に鼻の粘膜を収縮させる点鼻薬を使用すると耳管が開きやすくなり、航空性中耳炎を予防できます。

ページ先頭へ>>

顔面神経麻痺

原因は?


顔面神経麻痺を引き起こす疾患として代表的な「ベル麻痺」「ハント症候群」は、体内に潜在しているヘルペスウイルス属が原因であることが分かってきました。ある日突然、目が閉じられない、水を飲むと口からこぼれる、といった症状が出現します。顔の表情に関わる症状の他に、音が響く、涙が出にくい場合はヘルペスウイルスが原因のベル麻痺を考えます。ベル麻痺の症状に耳が痛い、聞こえが悪くなる、めまいがするといった症状を伴う場合は帯状疱疹ウイルスが原因のハント症候群と考えます。
 
顔面神経麻痺の治癒率はベル麻痺:90-95%、ハント症候群:80-90%と比較的良好で、自然に回復する場合もありますが、診断・治療が遅れた場合や重度の場合は後遺症が残ることがあります。
 
治療は?


神経損傷の原因となっているウイルスの活動を抗ウイルス薬で抑え、浮腫による神経圧迫をステロイド薬で除くことが主体となり、重症例に対しては手術が必要な場合があります。また、後遺症を予防するリハビリテーションも大切です。

  1. 発症後7-10日間は、治療を行っても一旦症状が悪化します。
  2. 軽度の場合は1ヵ月程度で回復してきますが、3ヶ月程度かけてゆっくり回復してくる場合があります。
  3. 後遺症としては、病的共同運動(口を動かすと、目が閉じてしまうなど)と筋拘縮(筋肉が痩せて、ひきつれてくる)があります。
  4. 病的共同運動や筋拘縮の予防には、リハビリテーションが大切です。発症後10日頃から、鏡を見ながら顔の動きを確認する(ミラーバイオフィードバック法)や筋肉のマッサージ(表情筋マッサージ)が大切です。
  5. 後遺症を残さないためには、無理やり動かさない(せっかく動くようになっても左右差が残る場合があります)、顔の動きを確認しながら動かさない(病的共同運動が起こりやすくなります)、低周波治療器などで無理やり筋肉を動かさそうとしない(神経にさらにダメージが加わる可能性があります)ことが大事です。
  6. 麻痺が残念ながら残った場合、形成外科の先生による手術が可能です。審美的な面での手術は一般的に行われていますが、神経の再生や移植など再度筋肉が動くようにする手術は限られた病院でしか行われておらず、効果も現時点でははっきりしていません。

ページ先頭へ>>

めまい

良性発作性頭位めまい症

耳鼻咽喉科のめまい疾患の中でもっとも多く、特定の位置に頭を動かすこと(例えば寝返り、起床時、臥床時など)により誘発される回転性めまいです。
 
原因は?


内耳にある耳石器(じせきき)にある耳石の一部が半規管(はんきかん)に迷入することで発症します。頭を動かすことで半規管内の耳石が動き、半規管内のリンパ液の異常な流れが生じることでめまいが起こります。
 
症状は?


めまいは数秒から数十秒で、長くても1、2分でおさまります。難聴や耳鳴は伴いません。
 
診断は?


頭を動かして実際にめまいを誘発させて、目の動き(眼振)を観察することによって診断します。また、難聴を伴っていないか確認するために聴力検査を行います。
 
治療は?


多くの場合、自然に治りますが、頭を積極的に動かすことによって半規管内から排出され、症状が改善します。

ページ先頭へ>>

メニエール病

難聴、耳鳴り、耳閉感(耳のつまり感)を伴う回転性のめまいを繰り返す病気です。
 
原因は?


内耳のリンパ液が過剰に作られたり、吸収が障害されることによって水膨れ(内リンパ水腫)によって発症するとされていますが、原因は不明です。その誘因として精神的・肉体的疲労やストレスが関与していると考えられています。
 
症状は?


数十分から数時間の反復するめまい発作が特徴です。聴こえはめまいの前後に悪化し、めまいとともに改善しますが、発作を繰り返すにつれて悪化していくケースもあります。非典型例として、めまい発作のみ繰り返す場合や難聴や耳鳴りなどが増悪・寛解を繰り返す場合もあります。
 
診断は?


診断および経過観察には、聴力検査による聴力の変動と眼の動きを観察する眼振検査が必要なため、耳鼻咽喉科でなければ診断はできません。
 
治療は?


疲労やストレスを軽減するための有酸素運動や内リンパ水腫軽減のために塩分制限などの生活指導を行います。また、内リンパ水腫を軽減させるために循環改善薬や利尿薬などの投与を行います。改善に乏しい場合には手術加療などもあります。

ページ先頭へ>>

前庭神経炎

内耳の平衡感覚に関係する前庭という部位からのびる前庭神経に炎症が起こり、機能が低下した状態をいいます。
 
症状は?


突然、激しい回転性のめまいが出現します。めまいに伴い、嘔気や嘔吐を認めます。難聴や耳鳴り、耳閉感がともなわないのが特徴です。激しいめまいは数日続く場合があり、その後は動いた時にふらつきが数ヶ月続くことがあります。
 
原因は?


約半数で風邪などが先行することから、ウイルス感染が原因と考えられています。また、以前に感染したヘルペスウイルスが再活性したことが原因とも考えられています。
 
治療は?


めまい発症直後は安静にし、点滴や注射による対症療法を行います。その後は抗めまい薬や、循環改善薬などの内服を行います。激しいめまいが落ち着いてきたら、リハビリテーションが有効です。

ページ先頭へ>>

内耳炎

細菌やウイルスが、いろいろな経路から内耳に感染して、高度な難聴やめまいが生じる病気です。

原因は?


中耳炎や髄膜炎の炎症が内耳に及ぶことによって起こります。大きくは細菌によるものと、ウイルスによるものに分かれます。

症状は?


急に発症する高度な難聴や耳鳴り、回転性のめまいとそれに伴う悪心と嘔吐を認めます。めまいは改善してきますが、高度難聴は残ることがあります。

治療は?


対症療法を行いながら、炎症を抑えるために副腎皮質ステロイドを投与します。細菌感染の場合は抗菌薬も投与します。内耳炎の原因が真珠腫性中耳炎などであれば手術を行います。両側の高度難聴となり改善しなかった場合は、補聴器や人工内耳が必要となることがあります。

ページ先頭へ>>

はな

鼻出血

1)鼻のどこから出るのか?


主に、左右の鼻を隔てている鼻中隔と呼ばれる部位の粘膜から出ます。とくに、鼻の入り口から約1cm入った部位はキーゼルバッハ部位と呼ばれ、血管が粘膜の表面に浮き出ているので、傷つきやすく、出血しやすい場所です。何回もくりかえしたり、出血量が多かったりすると、夜間などはあわててしまい不安になりがちですが、ほとんどの鼻出血はたちの悪い病気ではありませんので、まず落ちつくことが大切です。

 

2)原因は?


鼻出血は、鼻をかんだ時におきやすいのですが突然出ることもあります。アレルギ-性鼻炎や鼻の入り口に湿疹や炎症がある子どもは、鼻をいじるために鼻血が出やすくなります。鼻炎による粘膜の炎症や、鼻の中の形、外傷なども鼻出血の原因になります。激しい鼻出血をくり返すときはまれですが、鼻の腫瘍のこともあります。じわじわと続く鼻出血や、歯ぐきからも出血する場合、そして少しのことで皮膚に青あざができるような場合は、血液の病気も疑われますので、くわしい検査が必要です。

 

3)止血方法は?


原則は、出血している場所をおさえて止める圧迫止血です。鼻出血の場合は、キーゼルバッハ部位からの出血が多いので、まずは小鼻を親指と人差し指で少し強めに押さえて約10分間待ちましょう。それでも止まらなかったら鼻の穴から約1cm入ったところに固めた脱脂綿やティッシュをあわてずにゆっくり入れて、再度小鼻を10分間押さえてください。

顔を上向きにすると血がのどに流れてせきこんだり、飲みこんで気持ちが悪くなり吐いてしまうこともあるので、顔はやや下向きにして、のどに流れてきた血液は優しく吐き出しましょう。

このような処置をしても血が止まらない場合は、鼻の奥からの出血が考えられますので耳鼻咽喉科を受診してください。耳鼻咽喉科ではカメラで出血部位を確認して、電気で焼いたり、専用のガーゼなどで止血する事が可能です。

ページ先頭へ>>

アレルギー性鼻炎

くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが過剰に起こる病気です。

原因は?


体がある物質を異物と認めると、それから身を守ろうとして抗体が作られます。再び鼻から異物(抗原)が入ってくると、抗原抗体反応(アレルギー反応)が起こり、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが過剰に起こってきます。
ハウスダストやダニ、スギやヒノキを代表とする花粉、犬や猫などのペット、カビ、ゴキブリや蛾などの昆虫などが原因となることもあります。

診断は?


鼻の粘膜を観察し、鼻水の中に好酸球というアレルギーの証拠となる細胞が見つかれば診断がつきます。ただ、原因の物質まではわかりません。原因を調べるためには血液中の抗体の量を測って調べることができます。
 
治療は?


原因物質を体内に入れないことが大事ですが、実際には困難なことも多く、症状を抑えるため抗アレルギー薬やステロイド点鼻薬を使用します。このような治療で改善しない場合はレーザーで鼻の粘膜を焼く方法があります。鼻の骨や軟骨のかたちの問題があれば手術も行われます。抗原がダニやスギ花粉だと分かれば、口腔粘膜から抗原を吸収させる舌下(ぜっか)免疫療法も開発されていて、体質を変える根本的な治療法となります。

ページ先頭へ>>

血管運動性鼻炎

温度変化や天気などによってアレルギー性鼻炎様の症状をきたす病気です。ただし、アレルギー性鼻炎と比べると、症状が軽く、時間も短いことが多いです。

原因は?


鼻の粘膜における自律神経機能の障害で、鼻が過敏になっていると考えられています。

症状は?


鼻の粘膜が敏感になっており、温度差などの刺激によって、くしゃみや鼻水が出てきます。花粉症に比べると症状が軽く、時間も短いことが多いです。

治療は?


ステロイド点鼻薬を使用しますが、効果が不十分な時は抗アレルギー薬の内服を行います。

ページ先頭へ>>

急性副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎

副鼻腔とは、頬、両目の間、おでこの奥にあるの骨で囲まれた空洞のことで、それぞれが鼻の中とつながっています。風邪などで鼻の粘膜に炎症がおこり、それが副鼻腔にも広がって副鼻腔炎をおこします。このような急性副鼻腔炎は1,2週間で治ることが多いのですが、治療しない場合は長引いて慢性副鼻腔炎になってしまうことがあり、治療に時間がかかります。

症状は?


鼻汁が溜まっている副鼻腔の位置に一致して顔面の痛みや、鼻がつまったり、粘い色のついた鼻汁が多く出ます。また、嫌なにおいがしたり、においがわかりにくくなったり、鼻汁がのどにまわって、せきの原因になることもあります。鼻づまりのために頭がボーとすることもあります。また、鼻とつながっている中耳やのどに影響を及ぼし、急性中耳炎、滲出性中耳炎やのどの炎症、ときには鼻づまりによる睡眠障害をおこすこともあります。

検査は?


鼻の中を内視鏡でよくみたうえで、必要ならX線、CT検査などを行います。細菌の種類を確認するために鼻汁の細菌検査を行います。

治療は?


耳鼻咽喉科では、鼻汁の吸引や薬の噴霧による鼻および副鼻腔入口部の処置、抗生物質などの薬を副鼻腔に送りこむネブライザー療法などを行います。急性副鼻腔炎では抗生物質や点鼻薬を使用し、慢性副鼻腔炎ではマクロライド系の抗生物質を少量長期に続けます。このような治療法で十分な効果がない時には、手術療法を行うこともあります。

ページ先頭へ>>

のど

アデノイド

アデノイドは、扁桃の一つで、上咽頭に存在します。2−5歳ぐらいで大きくなりはじめ、5−6歳でピークとなります。その後は次第に小さくなってきます。アデノイドが病的に肥大したものをアデノイド増殖症と呼びます。

症状は?


アデノイドによって鼻の後方が閉塞し、鼻がつまります。鼻がつまると、口呼吸、鼻声、睡眠時のいびきや無呼吸が生じます。さらに乳児ではうまく哺乳ができなくて、発育不良になることがあります。鼻がうまくかめないため、鼻炎や副鼻腔炎になりやすく、慢性化してしまいます。また、アデノイドが耳管を塞いでしまうことによって、滲出性中耳炎や反復性の中耳炎の原因となります。

原因は?


アデノイドの大きさには個人差があり、鼻炎や副鼻腔炎などの感染による炎症が起こるとさらに大きくなってしまい、様々な症状が現れます。

検査は?


鼻からファイバースコープで診察できます。

治療は?


症状がなければ、治療の必要はありませんが、鼻炎や副鼻腔炎などの原因となっている場合は、ステロイド点鼻薬などを使用します。睡眠時無呼吸症の原因になっている場合や、難治性の中耳炎の原因となっている場合は手術で切除します。

ページ先頭へ>>

味覚障害

味には甘味、苦味、酸味、塩味が基本の4種類ですが、日本ではこれらにうま味を加えて5種類が基本となっています。味を感じるには味の物質が、舌の表面にある味蕾(みらい)という部位で電気信号に変わり、いろいろな神経を介して大脳に伝わり、味として認識されます。したがって、味覚障害は舌の問題だけでなく、神経や脳の病気などでも起こります。

原因は?


体の中の亜鉛や鉄、銅などの金属、ビタミンBが少なくなると味覚障害をおこすことがわかっています。舌炎などの炎症や乾燥、ストレスやうつ状態が味覚に影響することがわかっています。また、薬剤の副作用として味覚障害となる場合もあります。

症状は?


味が薄い、味がわからない、特定の味だけわからない、食べているものと味が違う、何もないのに味がするなどがあります。

診断は?


舌の観察を行い、細菌の感染が疑われる場合は菌の検査を行います。また、味を感じる神経の通り道に何か所見がないか診察します。特に所見がなければ、採血で亜鉛などの量を測定します。

治療は?


亜鉛が不足している場合は、亜鉛製剤の内服を行います。口腔内・舌を清潔にし、乾燥しないように気をつけます。また、高血圧、アレルギー、パーキンソン病、リウマチなどの薬は味覚障害を起こすことがありますので、可能であれば薬剤の変更や中止を考えます。喫煙や飲酒を制限し、なるべくストレスを回避してもらいます。

ページ先頭へ>>

急性扁桃炎・慢性扁桃炎

扁桃には、口蓋扁桃(いわゆる扁桃)、咽頭扁桃(アデノイド)、舌扁桃、耳管扁桃など複数あります。リンパ組織で、免疫に関係していると言われています。扁桃に細菌やウイルスが感染し、症状を認める場合を急性扁桃炎と呼びます。一方、症状はありませんが、常に扁桃に赤みを認めるような場合を慢性扁桃炎を呼びます。慢性扁桃炎の中でも、急な悪化を繰り返すような場合を習慣性扁桃炎と呼びます。

原因は?


扁桃に細菌やウイルスが感染・増殖しておこります。また、感冒、上気道炎、副鼻腔炎、気候の変動、身体的な疲れやストレスなどを誘因として扁桃に住み着いている細菌が増殖して扁桃炎をおこす場合もあります。
 
症状は?


扁桃の赤みや腫れに続いて、扁桃のくぼみ(陰窩)に白色の膿栓を認めるようになります。
のどの痛みが出現し、増悪すると食事が食べれなくなったり、しゃべりにくくなることもあります。また、発熱を認めることも多く、首のリンパ節が腫れることもあります。

診断は?


のどを観察することで、診断自体は難しくありません。食事ができない、声が出にくいなどの症状がある場合は、ファイバースコープで詳細に観察する必要があります。溶連菌の感染などが疑われる場合は迅速診断キットを使用して、診断します。

治療は?


安静の上、抗菌薬や解熱鎮痛薬を投与します。上気道炎に続いて発症することが多いため、上気道炎の治療も同時に行います。局所的には、膿栓の除去や薬液の吸入を行います。
脱水や食事ができない場合、扁桃周囲膿瘍などの膿瘍の形成を認める場合は、入院加療が必要となります。
また、扁桃炎を繰り返すような場合は、扁桃を摘出する手術が有効です。

ページ先頭へ>>

扁桃周囲膿瘍

急性扁桃炎の炎症が強くなり、扁桃とのどの筋肉の間に膿がたまったものを扁桃周囲膿瘍と呼びます。
 
症状は?


強いのどの痛みがあり、水分や食事がとれなくなります。口を開ける筋肉に炎症がおよぶと口が開けられなくなります。また、喉頭にまで炎症がおよぶと呼吸困難になります。
 
原因は?


扁桃を覆っている膜をこえた炎症がのどの筋肉にまで達して、扁桃とのどの筋肉の間に膿がたまって発症します。
 
診断は?


口の中を観察することで診断は可能ですが、どの部位に膿がたまっているかを調べるためにはCTが必要です。

治療は?


入院治療が必要で、抗菌薬の投与が必要です。また、膿がたまっている部位を切開して、膿を出す必要があります。手術で扁桃を摘出して、同時に膿がたまっている部位を開放する場合もあります。

ページ先頭へ>>

急性咽喉頭炎・慢性咽喉頭炎

咽喉頭の粘膜の炎症で、急性のものはかぜの症状の一部として発症します。慢性のものは急性の炎症を繰り返したり、寛解せずに遷延した状態をいいます。
 
症状は?


のどの痛み、違和感、閉塞感、乾燥感があり、発作的に咳が出たりします。声帯に炎症が起こると声がかれます。急性の場合は、発熱や全身の倦怠感を伴うことがあります。また、副鼻腔炎や扁桃炎などを合併することが多いです。
 
原因は?


急性咽喉頭炎は、かぜの原因であるウイルス感染が主な原因で、それに続いて細菌の感染も合併します。慢性咽喉は、喫煙や飲酒、声の過剰な使用、口呼吸や咳払いなどでもおこることがあります。

診断は?


喉頭ファイバースコープで観察し、診断します。

治療は?


消炎薬や去痰薬、鎮咳薬に加えて、細菌の感染が考えられる場合は、抗菌薬を投与します。
局所の処置としては、咽頭や喉頭の消炎処置やネブライザーを行います。声がかれる場合は、声の安静が必要です。
禁酒や禁煙に加えて、乾燥が原因と考えられる場合は、室内の保温や加湿、十分な水分摂取に注意してもらいます。

ページ先頭へ>>

急性喉頭蓋炎

嚥下の際に水分や食事がきちんと食道に入り、気管の中に入らないように喉頭に蓋(ふた)をする部位を喉頭蓋と呼びます。この喉頭蓋に急な炎症を起こしたものを急性喉頭蓋炎と呼びます。

症状は?


最初は、のどの痛みと発熱を認めます。その後、急速に嚥下困難と呼吸困難がおこり、窒息することもあります。

原因は?


ウイルスや細菌が感染することによって炎症がおこります。喉頭蓋の構造から容易に腫れてしまうため、のどが閉塞してしまいます。

診断は?


喉頭ファイバースコープで観察することにより診断は可能です。

治療は?


呼吸困難が高度であれば気管内挿管や気管切開術が必要になる場合があり、治療可能な施設へ紹介します。

ページ先頭へ>>

咽喉頭異常感症・胃食道逆流症

のどの異物感、圧迫感、閉塞感などの違和感があるにもかかわらず、明らかな所見がない、もしくは軽微であるものを咽喉頭異常感症とよびます。神経質な人に多く、中年以降の女性に多いといわれています。最近では、胃食道逆流症が咽喉頭異常感症の原因として注目されています。

原因は?


咽喉等異常感症の原因は一つだけではなく、局所や全身の要因に、精神的な要因が関係していると言われています。胃食道逆流症は、下部食道括約筋の圧が一過性に低下するためにおこると言われています。胃酸の逆流により、のどや食道の粘膜が直接刺激されることによってのどのどの症状がおこると考えられています。

診断は?


喉頭ファイバースコープでのどをよく観察し、明らかな異常所見がないか確認します。

治療は?


明らかな原因となる疾患があれば治療を行います。胃食道逆流症が疑われる場合は、胃酸の分泌を抑える薬を内服してながら、減量や暴飲暴食の中止などの生活指導を行います。

ページ先頭へ>>

声帯ポリープ・声帯結節

声帯に良性の腫瘤や腫脹が生じ、声帯の運動が制限されることによって、声がかれてしまいます。表面が平滑で浮腫状のものを声帯ポリープと呼び、小さな結節様の小さな隆起を声帯結節と呼びます。声をよく使う成人女性と男児に多くみられます。

原因は?


長期間の声の酷使によって、声帯の粘膜に過大に刺激されて、出血などを繰り返すことによっておこります。また、タバコは血流循環を悪くするため、発生や助長に関係していると言われています。

診断は?


喉頭ファイバースコープで声帯をよく観察することで診断します。

治療は?


発声の仕方を指導しながら、沈黙療法を行います。また、消炎薬の内服やステロイド薬の吸入を行います。高度な場合や他の病気と区別がつかない場合は、診断と治療をかねて、手術をお勧めする場合があります。

ページ先頭へ>>

咽頭がん・喉頭がん

咽頭は、上咽頭、中咽頭、下咽頭の3つの部分に分けられます。上咽頭がんは、のどの上部にできるがんで、耳管がふさがれることによって耳の閉塞感や、鼻閉や鼻出血などの鼻症状で発症します。がんが進行し上方へ進展するとさまざまな脳神経の症状がおこります。中咽頭がんは、扁桃、口蓋垂(のどちんこ)とその周囲、舌の付け根などにできるがんです。早期にはのどの違和感程度ですが、進行するとのどの痛みやしゃべりにくい、飲み込みにくい、呼吸困難などの症状が徐々に強くなります。下咽頭がんは、のどの下部にできるがんで、食道がんの合併も多いことが知られています。早期にはのどの違和感や痛みなどの症状が見られますが、進行して喉頭にも進展すると声がかれ、呼吸困難などの症状が出ます。咽頭がんは早期には症状が軽いことが多く、首のリンパ節の腫れで気がつかれることもあります。

喉頭がんは、声帯(声門)を中心に声門上がん、声門がん、声門下がんの3つの部分に分けられます。声門上がんや声門下がんは初期には違和感程度ですが、進行すると声がかれたり、呼吸困難が生じます。声門がんは早期から声がかれ、進行すると呼吸困難が生じます。

原因は?


喫煙や飲酒に加え、ウイルスの感染が関係していることが分かっています。

診断は?


喉頭ファイバースコープで咽喉頭をよく観察します。腫瘍の細胞を採取し、顕微鏡でがんの種類を調べます。また、CT、MRI、PETなどを行いがんの範囲やリンパ節や全身への転移の有無を調べて、治療方針を決定します。

治療は?


放射線、抗がん剤、手術を組み合わせて行います。

ページ先頭へ>>