鼻とのどは空気や食事の通り道で、外とつながっています。
特に鼻の奥でのどとつながっている、「上咽頭」は鼻から侵入したホコリ、細菌、ウイルスが付着して炎症をおこしやすい場所です。この場所は耳鼻咽喉科で内視鏡を用いなければ診ることができない場所です。
上咽頭に炎症を起こすと(上咽頭炎)、のどの痛み、鼻やのどの違和感、後鼻漏、口臭、病巣感染によるIgA腎症、自律神経の乱れなど様々な症状を引き起こします。
この上咽頭(かつては鼻咽腔Biinkuuと呼ばれていて、そのBをとってBスポット)に塩化亜鉛溶液を塗布する治療がBスポット療法です。当院では内視鏡下に鼻から上咽頭を擦過(こする)してみて痛みや出血がある方は、口からも処置を行います。出血や痛みがある方は上咽頭炎があると考えてBスポット治療をお勧めしています。健常な状態ではほとんど出血しませんが、炎症があると塗布したときに出血し、かなりの疼痛があります。週1~2回の塗布を繰り返すと、だんだん出血しなくなり、症状が改善します。Bスポット療法をご希望の方はご相談ください。